★発表を聞いて、山本氏からアブラナ科の菜花について、少しお話がありました。 「のらぼう菜とかき菜は繊維質だが、かき菜は繊維が太く、のらぼう菜は繊維の数が多い。今日ののらぼう菜は細く、刺激が強かった。食べくらべた3種の大きな違いは、実は花が咲いていたかどうかで、1:2で、菜花と他の2種は違います。 日本には、大根やかぶをはじめ、冬から春にかけてアブラナ科の野菜が多く、みんな同じような葉の形をしています。植物は一般に抽苔=トウが立つと固くなって食べられないのですが、アブラナ科の場合はおいしく食べられます。千葉の菜花は抽苔したもので、かき菜は抽苔の少し前。味が違って当然です。 アブラナ科の植物は異種間交雑が簡単で、白菜と小松菜を掛け合わせたり、菜花のバリエーションもたくさんあります。でも、のらぼう菜は異種間交雑しにくい品種だったため、これまで作り続けてこられたわけです。 アブラナ科に独特のイソチオシアネートの辛味は花が咲くときに変わるので、生で食べくらべればよりわかりやすかったでしょう」。
★野菜の調達担当のスタッフ・高橋芳江さんから、少し農家さんの弁護も。のらぼう菜は確かにもう終わりの時期で、それでも畑でもいで食べるととても甘かったとか。今日届いたら、しんなりして甘みも少ない。それだけ鮮度が影響することもわかりました。