2010年度 各事業の概要

特定非営利活動法人 野菜と文化のフォーラム
(1) 野菜の生産・流通・消費に関する情報収集事業の概要
1.地方野菜視察研修会(仙台野菜産地と(株)渡辺採種場農場)
2010/11/29〜30
 アブラナ科育種の検定圃場を訪れ、栽培法、品種比較を通じて新品種育成最先端の現状を見聞。また、東北〜北陸地方青菜を栽培展示、試食比較体験できたことは大きな成果。田舎レストランで伝統野菜を使った昼食、栽培圃場見学。朝市で蔵王の里芋試食、温かく貴重な体験ができた。
 ※詳細はホームページ上の「地方野菜研修会・仙台のご報告」参照。
 
2.野菜の先進施設視察会(東京デリカフーズ(株)東京FSセンター)
2011/2/18
 カット野菜が伸び、製造現場を見学・製品を試食する事により、生産現状、安全性など、食味、今後の課題等について見識を深めた。野菜の機能性に注目し、栄養・機能性分析からより付加価値の高い野菜は販売価格に連動でき、国民の健康、農業の活性化に貢献できると講演いただいた。
 ※詳細はホームページ上の「先進施設視察見学会(東京デリカフーズ(株)FSセンター)報告」参照。
(2) 講演会・ホームページ・出版による野菜啓発事業の概要
1. 有名野菜品種特性研究会(スイカ) 
2010/5/18
 これから旬を迎える大玉・小玉品種を同時に試食、最も関心の高いと思われる糖度・肉質の面から各社が推奨する品種を比較検討した。品種改良の方向、今後の課題など育成者から生産・流通・加工、消費者の情報の架け橋として情報を公開し、これらの情報が消費拡大に役立つ事を期待する。
 ※詳細はホームページ上の「有名野菜品種特性研究会(スイカ)報告」参照。
 
2. 総会セミナー「わが国の野菜事情と展望」
2010/5/26
 大きな課題でしたが豊富な資料を駆使し、たくさんの情報(歴史的変化、現況、課題)を詳細・平易に解説。消費者が求める安心・安全な野菜供給に応え、一方では市場が新しい野菜・産地を育てる。野菜を扱うには、ただ商品として見るまえに、生き物であるという感覚を大事にすることである。
 ※詳細はホームページ上の「総会セミナー報告」参照。
 
3. 野菜の学校2010
毎月1回・2010.4〜2011.3
 野菜は本来、その地方で培われた長い歴史と食文化がある。本年度から「日本の伝統・地方野菜」を学ぶこととした。野菜の履歴・知識と共に「食べておいしさを知る」為の食べ比べの他、毎回調理チームの創作レシピによる提案料理の試食は、驚きと発見があり受講者に高い評価がある。
 ※詳細はホームページ上の「野菜の学校2010」コーナー参照。
 
4. 「日本全国なす自慢」
2010/8/1
 ナスは栽培法、外観、果肉特性、調理法等で地方色豊かな食文化の一端を担い、全国から集めた古典的品種の他に、多様な新品種の登場があり驚いた。在来ナスのおもしろさを解説、成分的に大差のないナスも品種・栽培法によりえぐ味や加熱調理時間により肉質に個性が発揮され期待される。
 ※詳細はホームページ上の「2010年度野菜の学校夏の特別課外授業「日本全国なす自慢!」レポート」参照。
 
5. 野菜の品種別調理特性検討会(ダイコン)
2010/12/6
 おいしさ検討委員会報告から「調理と素材の係わりも大きな要因」。調理用途の広い大根は旬で、いずれも高い品質評価であり、予め、品種特性にあった料理法で試作・試食を重ね、和風にとどまらず洋風・中華風・韓国風にアレンジし、おいしく食べるレシピ提案・試食し消費拡大に寄与した。
 ※詳細はホームページ上の「第3回 野菜の品種別調理特性検討会(ダイコン)報告 」参照。
 
6. 植物工場セミナー(主催スーパーホルトプロジェクト協議会と共催)
2011/2/10
 農業人口の減少・高齢化、異常気象で将来の国産野菜生産は苦境。また、輸入相手国の生活レベル向上で安定輸入の保証はない。完全人工光型と太陽光利用型の講義をうけ、安全性、品質・成分、環境汚染防止、高価格等デメリットと課題について学んだ。生産物を試食しアンケートをとった。
 ※詳細はホームページ上の「植物工場セミナー<一般消費者向けの講演と、植物工場野菜試食>報告」参照。
 
7. 情報公開(ホームページ・講師派遣・掲載記事等による啓発)等
通年
 情報公開はより多くの一般市民の方に本会活動の説明責任を果たすことであり、本年度も各事業に多くの参加者を迎えることができた。これら情報を速やかに公開し、ホームページ年度末の訪問者数は2005年4月1日以降、累計37,591件で、本年度の増加数は6,000余件であった。

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